2005年 BMW E90 ウィンカーの戻り不良です。
初期のE60、E87系、E90系に続発したトラブルです。
ウィンカーを出した後、ハンドルを切って戻したときに本来なら
自動で止まるはずのウィンカーが出っ放し。
DSCのランプがパカッと点灯しいかにも故障してます、みたいな感じで
どうして良いか判らずディーラーに駆け込みそのまま入院。
保障期間中の場合が多かったため、出費もなくメデタシメデタシ!
と言う事の多かったトラブルです。
ほとんどの車はディーラーで対策してあるものばかりですが、
中には運良く(悪く?)良質の中古車にめぐり合ってしまった為に今回のような事態になりました。
ディフェクトコードはなんだったか忘れてしまいましたが、ステアリングアングルセンサー(SZL)の不良です。
センサー自体の交換はは至って簡単なんですが、その後の処理がめんどくさい。
まず、SSSを使ってコーディング。と言ってもSZL自体をコーディングするのではなくて
DSCユニットをコーディングします。それで、初期化されたDSCユニットとSZLアングルセンサーを同期させます。
要するに、DSCユニットに覚えこませていたSZLの情報を初期化して、新しく取り付けたSZLとDSCを同期させるようです。
その時重要になるのが、DSCユニットのソフトウエアバージョンです。これが古いとアップデートプログラミングをしなければいけません。
これは一連の作業なんですが、一か所のプログラミングだけで済まないのが、BMWです。
取り付けられたすべてのユニットをプログラミングしなければならず、えらい時間がかかります。
写真の53分というのは残り時間です。
コーディングが終わると次にDISにつなぎ直して、SZLとDSCの同期を取ります。
この作業が終わると初めてDSCランプが消えて正常にウインカーも戻るようになります。
2004年ごろからのBMWはほとんどこのシステムが搭載されていますので、ディーラーで対策されていない
車は普通の修理屋さんでは治りません。
お近くのディーラーもしくは当店へ!
お後がよろしいようで・・・。m(__)m